SOFT SKILLS

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

予想以上に作者はストイックだった。一つ一つの話はよく分かる。しかし、71章もあるこれらのことを作者は全部完璧にこなせているとすると本当にすごいと思う。時折出てくる、歯を食いしばってやるしかない、忍耐だのような記述は、それでできたら苦労しないよ…と思うこともあるのだが、確かに自分の経験上も歯を食いしばってやるしかないこともあり、やったら作業興奮でなんとかなるということもあるので半分賛同している。

自分が特に参考になったのは、第3部 学ぶことを学ぼうと第4部 生産性を高めようだった。ソフトウェア開発者は常に新しい技術を学ぶ必要があるので独学のプロセスが紹介されているのは良かった。自分の場合、開発環境構築など学習に入る前段階に時間をかけてしまっていて、本質の学習が始まる前に飽きることが多々ある。自分は効率厨なところがあり、ベストプラクティスは何かと考えてしまい、やれ、このプラグインを入れればどうとかその辺りに時間をかかっていることを認識した。前準備はそこそこに、学びたいことを自分であれこれ試しながらやるプロセスにもっと時間をかけるべきだ。この本ではステップ8に書いてある。

ソフトウェア開発者にまつわる話も多いが、いかに人生デザインするかという観点で書かれていて、人生Tips全部入りなのでソフトウェア開発者に限らず、多くの人に勧められる本だとおもう。


お腹いっぱいなので、息抜きにこの辺再読したい。

スティル・ライフ (中公文庫)

スティル・ライフ (中公文庫)

夜中にジャムを煮る (新潮文庫)

夜中にジャムを煮る (新潮文庫)

徒歩出勤

6月に自転車を盗まれてから移動手段が徒歩しかなくなったこともあり、よほど天気が悪く無い限りは会社までは徒歩で通勤している。片道30分弱程度なので、一日1時間程度歩いていることになる。朝晩歩くと、自分の目標にしているMisfitの1000ポイントは達成できているので何も特別なことをしなくても一日の運動、少なくとも自分が立てた目標はできていることになる。

7月に引っ越してきて一ヶ月とちょっと、いろいろな道順を試しながら森や、公園を通りながら会社まで辿り着ける道を見つけ、気持ちが良いので最短ルートからすると5分程度余計にかかっているとはおもうのだが、そのルートを通っている。おまけにポケストップもあるので朝晩一回づつクルクル回せる。

毎日一時間というと、結構な時間である。大体いつも、スウェーデン語の勉強をしているか、ポッドキャストを聞いている。ポケモンを見つけたら捕まえたりもする。スウェーデン語の勉強は、前に購入したピンズラーの教材を使っていて、ピンズラー方式については極東ブログで知った。この方式だと耳と口さえ使えれば良いので、歩きながら学習できる。ぶつくさ拙いスウェーデン語を話ながら歩いているアジア人、だいぶ怪しい感じだとおもうのだが、まぁ外国だしそんなに知っている人もいないし良いことにしている。通勤で使っている経路もひと気が少ないところだし。ポケモンは歩くと経験値がもらえるのが、語学の勉強すると自分の経験値が上がる。ポケモンやったので意識的にそう感じたのだが、この経験値は有意義だと当たり前なんだけど感じた。

聴いているポッドキャストの一つにrebuild.fmがあるが、最新のrui314さんの回が良くて、3回聴いた。
rebuild.fm
コンパイラをインクリメンタルに開発していく話は、あぁこれでいいんだよなぁと安心する。常に正常に動いている状態ってのはストレスも少ないし、モチベーションが保ちやすいので書いてるコードの難易度は違えど自分もよくやってる。

こんな感じで歩いていて特に自分の体調には変化は感じていなかったのだが、先日ジョギングをした際にやたら身体がよく動く、あまり疲れないことに気がついた。

これから寒くなってきて、どうやって通勤するかはあまり考えていないのだが、よい習慣が身についたと思っているので出来る限り継続したいとおもう。

最近読んだ本

古典。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

未知の世界のお話。

Dive into Python

新しい会社の他の社員がコードを読んでたら、だいたいスクリプト言語Pythonが使われているようなのでそれに習ってPythonをやり始めた。手始めに、手に馴染むまで写経したいなと思い、下記のサイトで学習した。
qiita.com

非常に良く出来ていて、一通り短時間で学べて良かった。次の教材としては下記のDive into Pythonを読んでいる。
Dive Into Python 3

実際にコードを書き始めると、わからないことはもちろんあるのでググりながらやるわけだが、Python2系の情報がやたら多く、新しく始めるなら3系統と決めている自分にはノイズが多かった。なので、基本的には公式ドキュメントをDash(Zeal)で引きながら書いている。

ベストプラクティス的なことはよくわからないので、一通り知っておきたいのだがどこに情報があるのか調べきれていない。今はとりあえず、Pylintでチェックしながら変な書き方をしていないのか見張ってもらっているが、なんか良い方法あったら教えて下さい。

GitHubのユーザー名変えた。

これまで、GitHubでもsamurai20000というユーザー名で活動していたのだが、新しく入った会社がPrivateのGitHubアカウントをそのまま使ってもいいとのことだったので、この中二っぽい名前をやめて、会社のルールに則った名前に変更した。
github.com

私以外はスウェーデン人の会社に入ったので、日本人なのでsamuraiなのかと思われ、侍に関して突っ込まれてもそんなに言う事はない。だいいちこのsamuraiは大学に入った当初、Yahoo Japanのアカウントを取る際に当時良く聴いてたNUMBER GIRLのSAMURAIという曲から取ってて、当時2000年だったので、"samurai2000"で取ろうとしたところ、取れなかったので"0"を一個足したのである。そんな事情は関係ないのである。EdoにはSamuraiがいるのである。

gfx.hatenablog.com
会社のGitHubアカウントと、私用は一緒か分けるかは一長一短あるらしいが、自分の場合は統一したほうが公私問わず、活動がわかりやすくて良いのではと思ったので統一した。


NUMBER GIRL - SAMURAI at RSRFES 1999 in EZO
いま見てもかっこ良い。

中島聡 なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

有名プログラマでいつも読んでるLife is beautifulの中島さんの本がKindle化されていたので読んだ。

Life is beautiful: 「締め切りは絶対に守るもの」と考えると世界が変わる
この本のエッセンスは上記のpostに書いてあるのだが、プログラマなら共感するエピソードも交えて書いてあるので、一般的な自己啓発本を斜めから見てしまうようなひねくれた人もこの本なら刺さるのではないかと思う。

自分は最近転職して、先週より新しい会社に入った。私は新卒で入った会社で10年働いて、今回はじめての転職。日本の大企業から海外の数人の会社に。やりたいことをやるためにいろんなことを捨てて飛び込んだ。最初の6ヶ月は所謂試用期間で、自分の実力を認めて貰って継続採用するか見定めてもらう立場にいる。良いタイミングでこの本を読んだ。100人に1人もできない「常に締め切りを守ること」をできるようにガンガンコミットしていきたい。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

絵本ナビのプレミアムサービスの市販絵本読み放題が良い

いつものようにMyndで記事を眺めていたら、絵本ナビのプレミアムサービスに関するインタビューが流れてきた。市販の絵本が読み放題のサービスがあるとのことで、日本語の絵本の入手に困っていた自分は早速申し込んでみた。

絵本ナビから申し込むと月275円、ドコモのスゴ得コンテンツにも提供していてこっちは380円らしい。自分は絵本ナビから申し込んだ。申し込んだ時点で100作品程度読み放題になっていて、最初は少ないのでは?と感じたが実際読むと、娘から気に入った本は数回読むことをせがまれるので結構なボリュームがある。今日は多分20冊以上読んでいて、喉がからからになってギブアップした。

サービス開始が2月で当時55作品からスタートしたらしいので、そこそこ順調なペースで増えているように思う。少なくとも一般家庭で子供に買い与えるスピードよりは遥かに速い。正直なところ駄作と思われる作品も結構あるんだけど、子供はどう思うのかわからないし、手当たり次第読んでいる。期間限定で有名な本も提供されることもあるらしいし、そうでなくてもこのペースで増えてくれればうれしい。

私みたいに海外に住んでいて、現地語で生活している子供の日本語は両親からの言葉で決まる。両親の日本語の癖はそのまま子供の言葉になるし、変にカタカナ語を話すと対応する日本語に触れる機会がなくなり一生その単語を覚えない。といった内容のことが、パリでメシを食う。に書いてあった。本当にその通りだと思っている。日常会話で使う言葉は限られているし、絵本を読むことで表現の幅がどんどん広がると良い。先日も娘が、「そんなにいっぱい歩いたら足が棒になるねぇ」と言っていて"足が棒になる"っていう表現が新鮮だった。

あと、このサービス、スマートフォンタブレットのブラウザで見ることになっていて、お世辞にもビューアーが洗練されているとは言えないのでそこも我慢する必要がある。スマートフォンタブレットに限定している理由はよくわからない。うちではiPad Airで見せているが本によっては文字も小さいので、雑にElectronでビューアー作ってMac -> TVででっかく映して読み聞かせもやってみたらすごくよかった。

300円弱でこのサービスが提供できるの相当お得。自分が加入している定額サービスのNetflixApple musicよりもよっぽど元取れている感覚がある。日本で生活している人も、絵本を買ったり、借りたりするのも大変だし利用すると良いのではと思います。
なんか東大生3人を育てたなんとかさんによると3歳までに10000冊絵本読むと良いらしいですよ。奥さん。

ちびくろ・さんぼ

ちびくろ・さんぼ

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)