近頃本が全く読めてなくて良くない。手始めに軽いエッセイでも読むかと思い、森博嗣のすべてがEになるを読み始めた。*1この本は日記なのでサラッと日常のことが書かれているのだが、小説家と研究の二足のわらじを履いていて、且つ趣味にも精を出すなんとも凄まじい生活が書かれている本だ。

Takram PodcastCerevoの回を聴いた。企画段階から商品になるまでのプロセスの話が身にしみた。自分も大企業からベンチャーハードウェアスタートアップに移った身なのでよく分かる。思いつきでとりあえず作ってしまうアプローチはエンジニアにとってもかなりワクワクするし、たとえ商品化されなくても技術としては自分に残るし良いことだらけだと最近感じていたところだった。大企業でよくある企画から商品化に向かうに当たった市場調査、収益見込み、要素技術研究なんかやってたらもう商品開発時点では作業なっていることが多い。とりあえずもの作らせてくれれば、どんどん学習するので、良いものを作れるようになるんだよな。

TakramのPodcastが更新されててまとめて聴いた。映画と文学の回でBlack mirrorの話が出てきて、以前にRebuild.fmでおすすめされていたやつは見たのだけど、一話しか見れておらず、また見てみるかという気になった。他にもジュンパ・ラヒリのべつの言葉でを読んでみたいと思ったのだが残念ながら電子書籍にはなっていないようだった。海外に住んでると物理本はなかなか買えない。最近スウェーデン語を自学しているので、英語ではない現地語を学ぶテーマの本は興味があるのだけど。

べつの言葉で (新潮クレスト・ブックス)

べつの言葉で (新潮クレスト・ブックス)

iPhoneからOnePlus 3Tに替えた

昨年末にOnePlus 3Tを買った。3年ぐらい使っていたiPhone5のバッテリーが膨らんできて買い替えを迫られ、ちょうど気になっていたOnePlus 3の新型が出るアナウンスがあったので買い替えた。前職時代にiPhone6sを社用で使っていたこともあり、iPhone5の遅さにもちょっと耐えられなくなっていたのもある。スマートフォンを使い始めて、ずっとiPhoneを使ってきて、そろそろAndroidも使っておいたほうが良いのでは?と思っていたタイミングだったので良かった。

AndroidのOS自体は全く違和感なくすぐ移行出来た。Google play store に行くと怪しげなソフトが沢山あるのだが、だいたい大手どころのアプリしかインストールしないので、全く問題なく移行できた。Googleのサービスとの連携がiPhoneのそれとは一段違ってGoogleに依存しすぎな気はするが快適だ。音声認識もかなり優秀なので音声入力でいろんなことを済ませることにも磨きがかかった。唯一、Day Oneがないのが痛い。しかし、投稿だけならIFTTT経由でできるので投稿用のガジェットを準備してそこから書いている。

ハードはOnePlus 3Tとにかくキビキビ動いてすごいとしか言いようがない。Rebuildで聞いていたアニメーションをOffにする開発者メニューを有効にすると速すぎてびっくりする。不満を言えばカメラのピント合わせに少し難がある、指紋認証にたまに失敗する、変な動きをすることがあるが、元々バグってるのとか見るの好きな人種なので全く問題ない。解像度が他のフラグシップ機に比べると劣るが気になったことはない。それより、こんな性能のものがこの価格で買えるほうが驚きだ。

Androidで地味に好きなのはアプリを画面上において置く必要がないこと。iPhoneにもフォルダがあるのでその中にしまっておくことができるが、フォルダとして画面上に残る。Androidでは画面上に表示しておく必要がなくて、ランチャからアプリケーションを呼び出せるのが気に入っている。よくよく考えるとPCでは普通なのだが、アプリをインストールする=画面の専有面積が増えると思っていたのが、気兼ねなく雑にインストールしても表面上はクリアにできる。これのお陰でホーム一画面運用が出来ている。よく見がちなアプリをあえてアンインストールすることをiPhone時代はやっていたが、今はもっとカジュアルに画面上からけして、アプリへのアクセスを少しだけ不便にする運用が出来ている。

というわけで、OnePlus3Tめちゃくちゃおすすめです。

2017年ことはじめ

https://www.instagram.com/p/BOvJIqghjch/
元気のなかった植物が元気になってきて良い。

昔のパンフレット等を整理していたら、Sigmaのレンズのパンフレットが出てきた。ダカフェ日記の森さんが写真とともにレンズを紹介しているやつ。そういえば、最近更新されてるっけ?なんて相方と話して、調べてみると2013年で更新が止まっているが、差最近Instagramをはじめたという情報があった。さっそくフォローして見て、相方と一緒にあーだこーだ言いながら見ていた。相変わらずかなり良かった。

別の話で我が家では年末に娘の写真をまとめて、アルバムを作ることをやっている。それに載せる写真用に一眼レフで撮った写真を見ていたが、かなりイマイチだった。というより、ほとんど撮影していなかった。ちょっと遠出した時に非日常をまとめて撮っているだけだった。

もっと日常を撮らなくては。まずは、カメラの置き場をすぐに取り出せる場所に。ピントをマニュアルでしっかりあわせて、しっかり一枚一枚撮るようにした。気に入らなければその場で削除。現像するのはよく撮れたものだけにしてみた。
今日一日、撮ってみたが結構面白いのが残っていた。

ソフトウェアエンジニアになるのが怖かった話

今年の六月に転職してソフトウェアエンジニアとして仕事して半年たった。そろそろソフトウェアエンジニアと名乗って良い頃だと思うので、思い出話を書いておく。私はかつてソフトウェアエンジニアになるのが怖かったという話。

新卒で入った会社は、総合大手電機メーカーだった。みんなに使ってもらえるものを作るんだという意気込みだった。入った部署はコンシューマー向けの家電を開発しているグループだったので、理想の環境のはずであった。しかし、部署内でコードを書いている人が1人もいない。*1絶望した。人生最大の失敗をしたと思った。今となっては馬鹿らしいし、他にも手はあったとはおもう。しかし、そのときに自分が取った手はハードウェアのエンジニアで生きていくことだった。ソフトウェアはコツコツ自分で勉強して実力が付けばその道で転職すればよいと考えていた。しかし、中途半端にハードウェアとソフトウェアをやり、かつ大企業なのでマネジメントの真似事のようなことを新人のころからやり、どれもこれもどっち中途半端な状態に気がつけばなっていた。エンジニアリングが中途半端なもので語学に力を注ぎ始め、英語で仕事できるレベルに持っていった。これは正解で、英語でコミュニケーションが取れて、ハードからソフトまで話ができる人材は重宝され、1人で海外赴任を任された。実際に海外に出てから担当したプロジェクトもだいたい成功したので、その道で食っていくのも有りだったとおもう。

一方、ソフトウェアエンジニアとしては余暇に少しコードを書くぐらいで、ガッツリ取り組んでいるものもなく、なんとなく流行りの技術の表面だけを触って満足する程度の実力だった。実力がないことを、自分は本職のプログラマではないからという言い訳でごまかしていた。同世代でバリバリコードを書き、活躍しているWeb業界の人を見聞きするたびに、自分との差を認めたくなかったのだと思う。何年もこのような状態が続き、気がつけば中堅になりソフトウェアエンジニアで食っていくのは怖くなっていた。

転機は前述した海外赴任中で、ソフトウェア開発リソースが全く無いプロジェクトが舞い込んできた。もちろん、外部の企業にお願いして、開発全体をマネジメントすることも出来たのだが、二度とこんなチャンスないと思い、自分が全部やると言って引き受けた。苦労話はたくさんあるが、書いてもしょうがないので省略する。結果はやりきった。ちなみにそのときに使ったフレームワークを開発している会社が今自分が働いている会社である。そのフレームワークがよく出来ていたので、自分でもなんとかやれたのだとおもうのだが、自分もやはりこの道で食っていけるのではないかというほんの僅かな自信が出た。

運良く面接に合格し、転職した。最初は試用期間として6ヶ月の契約だった。*2。現在は無事試用期間をパスし、ソフトウェアエンジニアとしてやっていっている。

自分は技術的に尖った人間ではない。これまでつまみ食いしてきた、ハードウェア、ソフトウェア、マネジメント、ビジネスフレームワーク、思考法、語学の総合力を活かして、ソフトウェアエンジニアとしてやって行っている。イシューを特定し、解決する。基本的にはそれだけ。未知に恐れる必要はないし、自分で全部やらないといけないわけではない。コード一行も書かずに解決できるならそれでも良いし、わからなければ同僚に聞けば良い。*3

自分が知らないことは沢山あるし、一生勉強し続けないとエンジニアで、未知を怖がることなくやっていけるかどうかが重要だったのですが、若いときの自分はよくわかってなかった。しかし、わかってないなりにも色々学んでいたら無駄じゃなかったってのがラッキーだったなと思う。

*1:あとでわかったのだが、実際には1人いた。

*2:これはスウェーデンの会社では普通で、大抵最初は6ヶ月の契約となる。

*3:そうは言っても技術力はまだまだだなと思うので、そちらは重点的に強化中ではあります。

音声入力はじめました

多分きっかけは下記の記事だったと思うが、最近音声入力にハマっている。
umenon.com

音声入力にハマっている人といえば野口先生なので、この本も読んでみた。

この本にも書いてあって実際音声入力使っている人はわかるのだが、実は音声入力で入力してもそれほど速く作業できるわけではない。個人的な感覚としてはあとで誤認識している部分を修正する必要があるのでむしろ時間がかかる認識。自分の話したことは一言一句正しく入力されて正しい漢字に変換されると快感ではあるが、自分の場合はそう毎度あることでもない。では何が良いかというととにかく仕事が始められることで、仕事に取り掛かる第一歩が圧倒的に速くなる。
ブログ書くとかでもそうだけど、なんとなく書く内容があっても面倒くさくて書かないってことがある。それがただ話始めるだけで、誤字、文章の構成が変だとか色々あるにせよ目の前にどんどんと文字として積み上がってくる。ある程度の文章が積み重なってくればあとは、文章の構成を考えたりする作業をすればよい。

また、音声入力と音声を録音するのは違う。音声入力は入力されたものが実際に文字となるところに価値がある。音声が録音されていても音声は再生する必要があるし、一覧性にかけが、文字となっていれば見直すこともできるし、あとで加筆、修正することもできる。そこが大きな違いだ。

音声入力活用シーン

自分は会社の行き帰りが徒歩なのでその間にiPhoneに向かって、その日のTodoリストや、思いついたことなどをどんどんメモしている。

ゼロ秒思考 シリーズ - 生活。このメモ書きも音声入力を使って似たようなことを試しているが、手書きより入力が速いので、限られた時間でもアイデアが(それがクソみたいなアイデアだったとしても)沢山出てきてよい。

あと、日々の日記的なものはDay Oneに記録しているのだが、これも音声入力している。雑な日記になるんだけど、何も書かないよりは良い。Day OneにはN年前の日記をレコメンドしてくれる機能があって、自分は、過去にTwitterの投稿をimportしたことがあるので2007年ぐらいから残っていて見返すと結構楽しい。雑でも記録に残しておくとあとで見直すと楽しい。

サクッと投稿

音声入力で入力が楽になってくると、次は入力するまでにアプリを起動し、投稿画面に開いたりする何タップかが面倒になってくる。IFTTTのDo Noteを使用すれば起動も軽いし、すぐに書き始められるので幾分楽になる。

困っていること

やっぱり人前で音声で電話に話しかけるのが少し抵抗があることがある。またオフィスが静かなときにいきなり話すのも抵抗があるのではないかと思う。
あとは長文を話していると、iPhoneが勝手に音声入力を終了していて。話まくったのに全然記録できていないことがある。そのあたり1時間の散歩で話まくっている野口先生はどう対処しているのか気になるところだ。まさか、画面ずっと見ているわけではないだろう。それだとポケモンやってる人より危ない。