[work] ハードウェアのプロトタイプモデル
ここのところ、どうやったら良い製品をつくれるかについて考えている。
自分が商品の開発で一番大切にしてること。当たり前なんだけど、ユーザーにとって、買って良かった、使いやすいと思ってもらえるようなものを作ること。
ユーザーに取って使いやすいもの、うれしいと思われる機能をどういうアプローチで作っていくのか?自分の中には答えがあって、自分がいいと思うもののプロトタイプを作って実際にユーザー使ってもらい、それを観察することで商品を改良していく。自分が考えたアイデアは自分では有効だと思っているが、本当にそれは受け入れられるものかどうかは本人にはわからない。ユーザーに使ってもらうことで有効かどうかがわかるし、さらに新しいアイデアも湧いてくるかもしれない。また、自分のアイデアが有効であることを第三者に確認してもらうことは開発を推進する上で大きな自信にもなる。
このようなアプローチはwebサービス開発やiphone、androidなどのアプリ開発のプロセスでは当たり前に行われている。ただ、このプロセスを自分が置かれているハードウェア開発の状況に置き換えると問題がある。ハードウェアのプロトタイプモデルを作るのはソフトウェアのそれとは違い、時間とお金と人がかかってしまうことだ。この問題をどう解決するのかが課題だ。そこで出来る限りお金をかけずにプロトタイプを作って行く方法を考えてみた。
見た目、音に関するプロトタイプ
簡単な表示回路、音響回路をpic, arduino, funnel等を使って制御
点灯具合、点灯間隔、鳴動音、鳴動時間等を素早く変更しながら、確認する。
好きな言語を使ってプロトタイプを作る
UIに関するプロトタイプ
postit、紙
初期の段階は、紙にスケッチする程度で十分だろう。
発泡スチロール
実際の寸法に合わせて切り出す。ラフなものなら自分でできるし、精巧に切り出すならば業者に頼む必要がある。
PC
配置に関することなら、FlashやHTML5で作ってもよさそうだ。ボタン等を画面に配置し、それぞれにレスポンスを定義していく。
速度に関すること
これは、実機で確認する必要がどうしてもある。ただし、早期の段階で確認することが重要だ。
いま、私の頭だけで考えつくアプローチは上記のものになる。もっと良いアプローチ(たとえば、IDEO Labs)があるだろうから、状況にあったものに対して柔軟に対応して行きたい。
企画と呼ばれる人が作った仕様を、そのまま作って、売れなくても企画が悪かったという開発者だけにはなりたくない。自分が商品に関わるどの立場にいようとエンドユーザーのことを第一に考え、製品をより良くするために、しっかりとしたアプローチを持って、自信をもって物を作りたい。設計が後戻りして自分の負担が増えても構わない。それで最終的にユーザーが喜んでくれれば。
仕様ばっかり書いてないで手を動かして物をつくろう。自戒の意味を込めて。